第3章 1-3. キーシステム
キーシステムにはいろいろな種類があります。これらのキーシステムを組合わせ、
目的に応じたキー管理システムをお選びいただけます。
1.単独キー(Keyed Different)
すべての錠前が、おのおの個有のキーを有し、共通のマスターキー(M.K.) を持たないものを単独キーといいます。標準で3本付きます。
2.同一キーシステム(Keyed Alike)
いくつかの錠前のシリンダー構造(=キーナンバー)を同一のものとし、 そのグループのどの子カギでも施解錠できるシステムです。
3マスターキーシステム(Master-Keyed=M.K.)
複数の異なる錠前を1グループとし、そのグループ内の錠前を別の1本の キー(マスターキー= M.K.)で施解錠できるシステムです。工事全体で3本付きます。
4. グランドマスターキーシステム(Grand Master-Keyed=G.M.K.)
異なったマスターキーシステムを備えた複数のグループの錠前を、別の 1本のキー(グランドマスターキー=G.M.K.)で施解錠できるシステムです。 工事全体で3本付きます。5. グレートグランドマスターキーシステム(Great Grand Master-Keyed=G.G.M.K.)
異なったグランドマスターキーシステムを備えた複数のグループの錠前 を、別の1本のキー(グレートグランドマスターキー=G.G.M.K.)で施解 錠できるシステムです。工事全体で3本付きます。
6.逆 マスターキーシステム (R.M.K.)
いくつかの錠前を1つのグループとし、それぞれの錠前の子カギが特定 箇所の錠前を施解錠できるシステムです。この場合、そのグループに属 する錠前群を逆マスターする方と呼び、特定箇所の錠前を逆マスターさ れる方と呼びます。
7. マルチマスターキーシステム(Multi Master-Keyed=M.M.K.)
特定箇所の錠前が、複数の異なるマスターグループのマスターキーや各子カギで 施解錠される場合、このシステムをマルチマスターキーシステム(M.M.K.)と 呼びます。この場合、マスターキーや子カギ群をマルチする方と呼び、 施解錠される特定の錠前群をマルチされる方と呼びます。
8. コンストラクションキーシステム(C.N.K.)
工事期間中に使用するキーをコンストラクションキーといい、このキー で建物すべての錠前を施解錠することが可能です。工事完了後、コンス トラクション装置(シリンダー内部に設置されている)を解除すること により、コンストラクションキーが使用不能となり、おのおのの錠前の キーでのみ施解錠されるようになります。工事全体で3本付きます。 (注) BMシリーズのコンストラクション装置の場合は、同装置を解除した後は 非常開装置で解錠できるようになります。