第1章 1-5.キーシステムとは
目的に応じたキー管理システムのことで建物の用途や規模によってさまざまなキーシステムが導入されています。シリンダーの内部構造に仕掛けをすることにより実現するものでメーカーにより管理されています。代表的なキーシステムを見てみましょう。
単独キー ![]() 全ての錠前が、各々固有のキーを有し、共通のマスターキーを持たないものを単独キーといいます。 |
同一キーシステム ![]() いくつかの錠前のシリンダー構造(=キーナンバー)を同一のものとし、そのグループのどの子カギでも施解錠できるシステムです。例えば住宅の玄関と勝手口と倉庫を1本のキーで施解錠できる、これが同一キーシステムと呼ばれるものです。言いかえれば玄関と勝手口と倉庫には同じ鍵穴がついているという事です。 |
マスターキーシステム ![]() 複数の異なる錠前を1グループとし、そのグループ内の錠前を別の1本のキー(マスターキー)で施解錠できるシステムです。施設管理などで用いられるキーシステムです。 |
逆マスターキーシステム ![]() いくつかの錠前を1つのグループとし、それぞれの錠前の子カギが特定箇所の錠前を施解錠できるシステムです。この場合、そのグループに属する錠前群を逆マスターする方と呼び、特定箇所の錠前を逆マスターされる方と呼びます。マンションなどの共用通用口に多用されるシステムです。 |
コンストラクションキーシステム ![]() 工事期間中に使用するキーをコンストラクションキーといい、このキーで建物すべての錠前を施解錠することが可能です。工事完了後にシリンダー内部に設置されたコンストラクション装置を解除することにより使用不能となり各々の錠前のキーでのみ施解錠されるようになります。 |
オートロック付きのマンションや大型の施設の場合は、何かしらのキーシステムが導入されていることがほとんどです。ですから、そういった鍵を購入・交換する際はキーシステムについても理解しておく必要があるかもしれません。