第1章 1-2.錠前の名称と働き
画像は一般的な扉の錠前の構成図です。ノブで扉を開閉しシリンダーとサムターンで施解錠をするタイプです。「ケース」と呼ばれる部品が扉の内部に収まっており扉の切欠き(開口)からシリンダーやノブなどを装着させます。

サムターン | デッドボルトを出し入れするためのツマミ。通常は施錠時に横に向きます。 |
ノブ(レバー) | 取っ手の役を果たし回転させてラッチボルトを出し入れします。 |
フロント(座面) | 彫込型ケースの戸先の側面に出てくる面でラッチボルトやデッドボルトの出入する穴とケースを扉に取付けるためのビス穴があります。 |
デッドボルト(本締) | 施錠するためのカンヌキでキーとサムターンで操作します。 |
ラッチボルト(仮締) | 扉が風などであおられないための仮締りでノブやレバーなどのハンドルで操作します。 |
ストライク(受座) | ケースから出てくるラッチボルトとデッドボルトを納める扉枠側の金物です。 |
ケース(錠箱) | 錠前の機構の部分が収められていて扉の中に納める彫込型と扉面に取付ける面付型があります。 |
シリンダー | キーの入る部分で適合しないキーでは回転しないようになっています。 |
バックセット | フロント面からハンドルまたはシリンダーの中心までの寸法を示す用語です。同一型番のロックケースでもバックセット違いによるバリエーションが多く存在します。 |
スペーシング | ハンドルとシリンダーを別に構える錠前でその中心間の寸法を示す用語です。 |
扉厚 | 扉の厚みによりシリンダーの寸法が決まります。 |